海苔屋は毎年1年生

代々受け継がれる、目利きの技。

海苔屋は毎年1年生

海苔は自然の産物です。同じ生産者から仕入れたものであっても、同じ品質の海苔は二度とありません。採れた時期、製造時の調整により、また生き物ですから、個体差もあり、違うのです。「海苔屋は毎年1年生」と言われます。海苔の目利きは経験により培われるが、相手の海苔は常に違うのだから、経験を糧に、しかし毎年新たに向き合っていかなければならない、という意味です。
海苔屋の勝負は仕入れにあります。あらゆる知恵を駆使し、それでも迷ったときは目を閉じて触り、その感覚で決めることもあります。力を尽くして選んだ海苔を、固さなど各々の質(草質といいます)に合わせて焼き方を変えて仕上げていきます。
代々受け継がれてきた、高品質な製品を作り出すために欠かせない目利きの技こそ、私どもの無形の財産と信じ、社員一同一層の精進をしていく心構えでおります。

仕入れから加工まで一貫性

消費者様へ安心・安全・満足を第一に、業務用・家庭用・進物用の海苔を産地仕入れから、火入れ作業・加工・製品化まで全て自社で行い(味付け加工等一部委託)、専門店・スーパー・コンビニ・レストラン・寿司店等、大規模需要先から小規模需要先まで用途に応じた卸用製品を販売しております。

仕入れ 加工

海苔の製造過程

入札会による仕入れ
生産者が収穫した海苔は、各地の漁協を通じて入札会に集められます。入札会場では、指定業者(商社)が海苔の見本で実際に手に取り海苔の色艶や味わい深さなど品質を確認します。品質や市場状況を考慮して見付け価格(予定価格)を決定します。海苔は等級ごとに分類され、電子入札や手書き入札で最高値をつけた商社が落札します
入札会による仕入れ
伸ばし選別加工
「伸ばし」は、仕入れた板海苔を二つ折りから広げ平らに整える工程で、焼き工程に向けて割れや歪みを防ぎます。その工程を行う中で、再度、色・艶・厚み・口どけなどを細かく確認し、用途ごとに仕分けします。品質と仕上がりを左右する重要な作業です。
伸ばし選別加工
火入れ乾燥機
産地で仕入れた乾海苔を乾燥させる海苔乾燥機です。海苔を保管し焼加工するために海苔の草質に応じた温度と時間を設定(一工程3段階)し、減圧熱風方式で乾燥させます
火入れ乾燥機
金属探知機
一次加工(生産者段階)工程の検査でも実施されていますが、金属片が混入していないか再度、金属検出器にて海苔1枚1枚検査しております。
金属探知
電熱式焙焼炉
最新式の焼海苔機です。速度調整、安定温度で調整を3区画それぞれで行うことができ、海苔質に合った 最適な焼き加減を実現しております。
電熱式焙焼炉
異物除去機(自動海苔選別機)
業界最新鋭の海苔異物検出・形状選別機です。海苔以外の異物を検出し、同時に形状不良の海苔を選別し個別排出します。一次加工工程でも行われていますが、より検出精度をあげて一枚一枚選別しております。
異物除去機
切断機
海苔を用途ごとのサイズに裁断する自動裁断機です。 一度に100枚の海苔を自動で縦切り、横切りし1/2~1/16に裁断し排出します。 特殊合金の刃を使用し、集塵機も併用して裁断時の切粉を極力抑えています。
切断機