海苔の等級って何?見分け方と買い方のコツ

こんにちは、飯塚海苔店 の飯塚です。
今回は、お客様からよく聞かれるテーマ「海苔の等級」についてお話ししたいと思います。
等級って、どこで、誰が決めているの?
海苔の等級は、各地区にある漁連の共販所(共同販売所)で行われる「入札会」の前に、専門の等級検査員によって判定されます。
入札会は、例年海苔の収穫が始まる11月末から翌年4月後半までの間に、約10~15回ほど実施されます。
千葉県では、2024年度は全11回の入札会が実施され、私たちも毎回現地で海苔の状態を直接確認して、仕入れを行いました。
この等級は、見た目・色・艶・厚み・破れ・異物の有無などの品質を総合的に評価され、熟練の検査員が判定します。
検査基準も各地域で異なり、等級名も各地域で分かれております。
以下千葉の基準です
検査風景です
等級=美味しさ?ではないのが面白いところ
等級はあくまで「品質の総合評価」であり、「見た目が良く高級=万人向けに美味しい」とは限りません。
例えば――
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肉厚でザクっとした食感の海苔が好きな方もいれば、
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やわらかくて溶けるような一番摘みの口当たりが好きな方もいます。
私たちの仕事は、「等級の高い海苔」を選ぶだけではなく、「当店の商品の特徴にぴったしの海苔を探し当て、どう焼けばこの海苔はもっと美味しくなるか」を考えるところに本当の面白さがあります。
海苔選びのヒント
店頭で海苔を選ぶとき、「等級」までは表示されていないことも多いですが、こんなポイントを意識してみてください。
🔹 産地と時期をチェック
「千葉産」「有明産」などの表記に加えて、「一番摘み」などの収穫時期もヒントになります。
🔹 見た目と香り
光沢があって黒々とした海苔は、焼いたときに香り立ちが良い傾向があります。ただし、色が薄くてもパリッとして風味のある海苔もあります。
🔹 普段使いは“訳あり”もおすすめ
割れや欠けで等級が落ちていても、味や香りは十分なことも。手巻き用やおにぎり用なら、むしろコスパの良さが魅力です。最近は原料減産につき、あまりお得感が出せておりませんが。。。
🔹 気になるときは聞いてみてください
お店では、産地や等級に加えて試食はもちろん「この海苔はこういう味」「こういう料理に向いています」といったアドバイスもできます。お気軽にお声がけください!
最後に
等級は、海苔の“評価基準”のひとつではありますが、最終的に大切なのは「どう食べたいか」「どんな味が好きか」です。
私たちも、入札会では海苔を目と舌で見極めながら、「この海苔をどう焼けば、おいしくなるか」を常に考えています。
ぜひ次に海苔を選ぶときは、パッケージの裏側にある“目に見えない背景”にも、少しだけ思いを馳せてみてくださいね。
それではまた、次回のコラムで!