コラム
新シーズンを前に──東京湾漁業研究所を訪ねて

まもなく始まる新シーズンに向け、
富津市にある東京湾漁業研究所を訪問してきました。
朝から潮の香りが漂う港町、海を背景にした施設で、
千葉県漁連の山本さん・平岡さんにお取り次ぎいただき、
研究所の島田さんが丁寧にご案内くださいました。
印象的だったのは、
研究所内だけでなく、実際の海へ足を運びながら進められる研究。
新品種の開発は、海の変化や市場の声と常に向き合い、約5年という長い年月をかけて実を結びます。
近年は、
高水温に強い「ちばの輝き」
味わいを追求した新品種 P241
といった成果が生まれ、さらに青混ぜ海苔のための青のり生産でも成果を上げています。
育苗期は特に各地域を巡り、生産者と向き合いながら、
未来の東京湾の海苔を育てるために尽力されている姿に、
改めて感謝と敬意を抱きました。
この訪問で得た学びを胸に、
私たちも新しいシーズンに向けて、より良い海苔をお届けする準備を進めてまいります。
以下研究所内の様子です。
こちらの装置にて海苔に与える温度と光を調整しています。
内部は以下のようになっています。
食害に対応するために2次芽の出やすい品種の研究も行っています
千葉の外房で発見された新品種だそうです。
半年以上かかる海苔の種の成長もこちらの装置で短縮し、実験を行っています